私は40歳自営業の男性です。都内で小さな飲食店を営んでいます。そして、そんな私には8歳年下の妻がいます。正確に言えば今では「いました」という過去の表現になります。私は2年前まで妻と2人で暮らしていましたが、とある理由があって、今では離婚をして今はお互いそれぞれ別々の道を進んでいます。離婚の仕方もいろいろです。
離婚の原因となったのは妻の宗教でした。当時少し精神的に落ち込んでいた妻がずっと仲良くしていた幼馴染みに「元気になるよ」と誘われたことにより、とある新興宗教の会合に行きました。彼女は元々自分の意見を持っている方ではなく、周りの意見に流されるような人でした。そして、最初にその会合に行ったときに「お試しで利用してみてください」と言われた白い粉を飲むと気持ちが元気になったし、ずっと痛かった肩の痛みもなくなった経験をしたそうです。それが引き金となり、彼女の興味を注ぎ、その新興宗教へ次第に通うようになっていきました。
彼女曰く、その新興宗教の教祖の人の説法を聞くと「身体が透き通った感覚」になったそうです。どんどんその宗教にのめり込んでいき、教祖の説法を聞くためのお布施、体調不良・精神不良を治す白い粉を購入するために「1回2万円」という高額なお金を使うようになっていきました。
自営業で決して裕福ではなかったのですが、彼女は私たちの共通の口座からどんどんお金をおろして宗教につぎ込んでいきました。私は自営業の店の収支を計算をしている時に口座の金額が底を尽きそうな状態を目で確認してはじめて気づきました。私がその一件に気づいた時は既に遅く、貯金がほぼなくなっている状態でした。
妻を問い詰めると案外あっさり「教祖様のところへ行っている」と認めました。「なんでも治す」という白い粉は明らかに片栗粉でした。私は彼女を宗教から取り戻そうとしましたが、それも願い叶わず「出家するから離婚して」と彼女に言われました。
離婚を申し込まれてから成立するまで、「身の危険を感じた」ということが1番大変でした。私は彼女を愛していたので「そんなことを言わないで」「戻ってきなさい」など言い離婚には応じませんでした。すると後日、明らかに見た目が怪しい大柄な3人の男も妻の「出家」という離婚をサポートするかのように家に来て呼びかけてきました。私は何度も断りました。しかし、「これ以上応じなければあなたを殺すしかありません」という脅しの言葉まで出してきました。
実際に後日、私が仕事の関係で道を歩いていると突然大きな石が上から落ちてきたり、赤信号を猛スピードで車が突っ込んで来たりしました。明らかに脅されてから突然起こった身の危険でした。
私はこの1件があり、矛盾しているようですが「妻に帰ってきてほしい」と思いつつ身の安全を守るという意味で離婚に応じました。